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皮ふ科が扱う主な疾患

脱毛症

発毛がまばらあるいは完全にない状態で、円形脱毛症、壮年性脱毛症(男性型・女性型脱毛症)、休止期脱毛症などがあります。

円形脱毛症

類円型の脱毛斑が、頭部だけでなく毛髪が存在するあらゆる部位に発生する、毛髪組織に対する自己免疫疾患と考えられています。

原因

遺伝的素因に加え、疲労、感染症、精神的ストレスなどが引き金になるとされていますが、明らかな誘因がないことも多いです。他の自己免疫疾患が合併することもあります。

治療

ステロイド外用、局所注射、点滴などが行われます。数個までの円形脱毛症にはステロイド外用療法が行われます。限局型では、紫外線療法が有効であり、週に1~2回程度のエキシマライト照射が行われます。
病勢が強い場合、頭部全体の1/4程度までの成人症例ではステロイド局所注射が勧められ、頭部全体の1/4以上の成人例では、発症から6ヶ月以内であればステロイド点滴療法が有効とされます。ステロイド内服療法は、副作用が問題になるため、使用期間は限定的で、休薬後の再発率が高いことが問題となります。
その他、抗ヒスタミン薬、セファランチン内服、塩化カプロニウム(フロジン®)外用などが併用されます。

経過

少数の脱毛斑の場合、多くは1年以内に回復することが多いです。頭部全体や頭部以外に脱毛斑が汎発するタイプは回復率が低いです。

男性型脱毛症(androgenic alopecia; AGA)

日本人男性の約30%に発症する脱毛症で、年齢とともに発症頻度は高くなります。
前頭部や頭頂部の頭髪が軟毛化して細く短くなり、進行すると毛がみられなくなります。発症には遺伝と男性ホルモン(アンドロゲン)が関与しています。一般に男性ホルモンは骨・筋肉の発達を促し、ひげや胸毛などの毛を濃くする方向に働くが、前頭部や頭頂部などの男性ホルモン感受性毛包においては、男性ホルモン(テストステロン)が5α‐還元酵素の働きでより活性の高いジヒドロテストステロン(DHT)に変換され、受容体に結合し、毛の成長期が短縮して軟毛化を引き起こします。
治療にはフィナステリド(プロペシア®)、デュタステリド(ザガーロ®)などの抗アンドロゲン製剤の内服が有効で、テストステロンをDHTへ変換する5α‐還元酵素を阻害することで効力を発揮します。効果は可逆的で、内服中止により再発します。市販のミノキシジル(リアップ®)外用も有効で、毛母細胞の増殖、発毛促進、休止期毛包の活性化などにより発毛作用を示します。

(参考)男性ホルモンは、アンドロゲン(androgen)とも呼ばれるステロイド・ホルモンで、その中にはテストステロンのほか、ジヒドロテストステロン(DHT)、デヒドロエピアンドロストロン(DHEA)、アンドロステロン、アンドロステンジオン(androstenedione)、エピアンドロステロンなどがあります。

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