肛門内科が扱う主な疾患
痔疾
痔疾は直立歩行を始めた人類の宿命とも言える病気です。無症状も含めると成人の半数以上にみられると言われています。
痔疾の3大疾病
(ⅰ)痔核(イボ痔):直腸肛門部の血行障害により炎症をおこす
(ⅱ)裂肛(キレ痔):硬便により肛門上皮がさける
(ⅲ)肛門周囲膿瘍(痔瘻):下痢を伴う細菌感染により発症

痔核(イボ痔)
痔疾の中でも最も多くみられ、男女とも患者の半数以上を占めます。肛門を閉じるクッションの役割をしている血管がうっ血して出血したり、その部分を支える組織が弱くなり、腫れあがり肛門の外に出てくるものです。内側の直腸側からでてくる内痔核と肛門部が腫れてくる外痔核があります。
治療
痔核のほとんどは、薬物療法(内服薬、坐剤等)などの保存的治療や日常生活指導で軽快します。慢性化した場合、症状が激しい場合は手術を必要とする症例もありますが、10~20%程度です。